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第3講 may/must/can'tの使い方

may/must/can'tの用法と訳し方は?

may/must/can'tは共通して、[推量=推測すること]と[許可=許す/許さない]の2つの表現を表します。どの訳になるかは、文中の前後関係から判別しますが、推量表現では後ろにbe動詞が続く文が多く見られます。もちろんmust「~しなければいけない」[義務]、can't「~できない」などの基本的な訳も忘れてはいけません。

may/must/can'tの用法と訳し方

推量表現
may 「~かもしれない」
must 「~に違いない」
can't 「~のはずがない」

許可表現
>may 「~してもいい」
mustn't 「~してはいけない」

ex. It may sound starange. 「それは奇妙に聞こえるかもしれない
He must be tired of the rumor. 「彼はその噂に飽き飽きしているに違いない
The rumor can't be true. 「その噂は本当のはずがない
Can the rumor be true? 「その噂は本当なのだろうか」[強い疑念] May I come in? 「入ってもいいですか
You must not(=mustn't) park here. 「ここに駐車してはいけません
(発音はマスント)

mustは元々「~しなければいけない」という強制的な圧力をイメージさせる言葉です。それが根っこにあるので、[推量][許可]表現でも上のような訳になるわけです。
may「~かもしれないなぁ」(弱) ⇒ must「(いやきっと)~に間違いない!」(強)

can'tはこの逆だと覚えましょう。
may(弱) ⇒ must(強) ⇔ can't「(いやきっと)~のはずはない!」(強)

【演習】[  ]内の指示に従って答えなさい。

(1) A:Must I finish this report today?
B:No, you (need not / must not).
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need not
[適語選択]
(2) Her story (    ) be true. She often tell lies.
1. should / 2. mustn't / 3. must / 4. can't
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[適語選択]
(3) You'll have to go there tomorrow.

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あなたは明日そこへ行かなければいけません。
[和訳]
(4) May I have your name please?

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お名前は何ですか。
[和訳]
(5) It is possible that Steve is interested in the fact.
=Steve (    ) be interested in the fact.
(possible「可能性がある」)
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may
[適語補充]

ヒント

(1)
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Can you ~?など助動詞で質問されたらYes, I can. のように同じ助動詞で答えるのが普通ですが、mustはこの問題のように、must not「~してはいけない」/need not 「~する必要はない」でneedを使って答える方がふさわしいようです。もちろんmust notも文脈ではあり。
(5)
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助動詞問題はIt is 形容詞 that ~のように、別の同意表現に 書き換えられることがあるので、問題で見かけたら対応する形容詞も覚えていきましょう。

wouldの用法2つと訳し方は?

wouldの仕事は大きく分けると5つですが、ここでは[過去の習慣]と[丁寧な表現]をマスターしてください。

wouldの用法

[過去の習慣]
would (often)「~したものだった」

[丁寧な表現]
Would you ~?「~していただけませんか」
would like「~したいんです」(wantの丁寧表現です)

[固執] =「(どうしても)~しない」

[仮定法]
=If S V, S would V.

[時制の一致]

ex. would (often) travel alone.
「よく一人で旅行したものだった」  oftenは省略されやすいWould you call me back later?
「後で電話をかけていただけませんか」I'd(=I would) like to ask a question.
「一つ質問したいのですが」He wouldn't accept my offer.
「彼はどうしても私の申し出を受け入れなかった」If I were you, I would not say such a thing.
「もし私があなたならそんなことは言わない」I think that he will recover soon.
「彼はすぐ回復すると思う」
⇒I thought that he would recover soon.
「彼はすぐ回復すると思っていた」

【演習】[  ]内の指示に従って答えなさい。

(1) 「彼はよく座って本を読んでいたものでした」
[often/he/reading/sit/would]magazines.
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He would often sit reading.
[語順整序]
(2) Would you pass me the salt?

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塩を取っていただけますか。
[和訳]
(3) I offered him some money, but he (    ) (    ) take it.
「私は彼にお金を差し出したが彼はどうしても受け取らなかった」
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would not
[適語補充]
(4) I would like you to help me with my research.

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あなたに調査を手伝っていただきたいんです。
[和訳]

ヒント

(1)  

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補語を含んだ文は少し形が分かりにくいかもしれません。時々、前の単元の暗記例文も覚え直しておきましょう。(参照(2)
ex. He sat reading. = He (was) reading + sat「彼は読書していた+座っていた」
(4)
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help 人 with ものごと の熟語です。

used toの用法と訳し方は?

wouldと同じ[過去の習慣]の用法で、「~したものだった」を表すことがありますが、あまり見かけません。それよりも現在と対比して「以前は~だったが今は~ではない」の用法で多く使われています。

used toの用法と訳し方
[現在との対比] = 「以前は~だった(が今は~ではない)」
ex. He used to be idle.
「彼は以前は怠け者だった(今は違う)」There used to be a church here.
「以前ここには教会があった(今はもう建っていない)」

実は似た熟語にbe used toというのがあり、応用問題もつくれるため受験で狙われています。
文中で、どちらの熟語なのか判別することと、toの後ろに続く語がポイントになります。

used to 動詞の原形/be used to 名詞(動名詞)

used to 動詞の原形  「以前は~だった(が今は~ではない)」
toは不定詞なので後ろには動詞の原形がつながる
ex. I used to like vesitables.「以前は野菜が好物だった」

be used to 名詞(動名詞)  「~には慣れている」
toは前置詞なので後ろには名詞か動名詞がつながる
ex. I am used to his bad manners.「彼の無作法には慣れっこです」
He is used to treating children.「彼は子供の扱いには慣れている」

 【演習】[  ]内の指示に従って答えなさい。

(1) He (    ) there regularly, but now he never does.
1. was used to go / 2. used to go / 3. goes
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2
[適語選択]
(2) "I hear you started living alone?"
"Yes, and now I (    ) for myself."(for oneself「一人で」)
1. used to cook / 2. am used to cooking / 3. used to cooking / 4. am used to cook
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2
[適語選択]
(3) I am not what I used to be.

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私は以前(の自分)とは違う。
[和訳]
(4) She was not used to be spoken to in such a way.
「彼女はそんな風に話しかけられるのに慣れていなかった」
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be ⇒ being
[誤文訂正]